-七夕フェア- 一覧記事
第四弾 坂銀
日にちで誤魔化してますがぶっちゃけもう夏休み終わるぜ★って時に書き上げたものです。
なので小説の内容も夏後半の設定で書いてます、、、
砂を吐くほどではないと思うんですがなかなか糖度の高いものになっちまいました;;
そんでもって短いッ!!!!!
このサイト内で一番短い話になったかもしれない;;;
柚浦が小説を短くまとめられるなんて奇跡・・・←
・・・・・まとめられてないのかもしんないね・・・←タヒ
銀ちゃんが・・・乙女・・・?つか嫁・・・?←
つーよりも熟年夫婦並みになってしまったかな・・・;;;
でもようやく七夕フェアを完全コンプリート出来て満足です♪
また企画したいです♪
そのときはまたお付き合い願います。。。m(__)m
大まかな解説。。。
---夏の終わりを感じるそんな夜。
万事屋に帰ろうとしていた銀時の元に坂本辰馬が現われた。
再会を喜ぶ辰馬を余所に銀時は辰馬に渾身の一撃を加える。
それだけに終わらず冷たい言葉を浴びせる銀時。
そんな銀時の冷めた態度には、きちんと訳があった---
-焦がれ、願う星の果て-
夏もそろそろ終わりを告げようとしている8月後半―――
散々しつこかった蒸し暑さがさほど気にならなくなってきた夜の道を、一人淡々と歩き続ける銀時。
目指す我が家はもう目と鼻の先。
二階へと続く階段へ足をかけようとした時だった。
フワリ―――
不意に後ろから柔らかく抱きしめられる。
銀時は背後の人物へとゆっくり顔を向けると、そこにいたのは己のよぉく知る者だった。
「たつ・・・ま・・?」
「金時・・・よぉぉやく逢えたッぐぼぉっ!!!」
すかさず銀時の握り拳が坂本辰馬の鳩尾を貫いた。
当然だが、辰馬はその場に腹を抱えて前のめりに倒れ込む。
「~~~ッッッ・・・ひ、酷いぜよ銀時・・・今のはキいた・・・;;」
「・・・よくもまぁそうやって平然と俺の前に立てたもんだなぁ辰馬。俺が笑顔でおかえりって言うとでも思ったか?」
「・・・・・・思ってない・・・;;」
うずくまり、今にも泣きそうなほど弱々しい声が聞こえてくるにもかかわらず、銀時の視線は冷たく見下すように辰馬を見つめ、さらに極寒のごとく冷たい言葉を浴びせる。
そんな銀時の態度には、もっともな理由があったからだった―――
「しっかり説明してもらおうかぁ?約束ドタキャンしといて連絡も一切無しで今頃になって帰って来た訳っつーのを。」
「すまんかった・・・連絡したくてもできんかったんじゃ;;」
「・・・きちんと始めから話せ。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それは遡ること約2カ月前―――
辰馬から連絡を受けた。
《七夕の日に地球に帰る。夜星を見に行こう。》
もちろん返事は即OK。
俺は約束の日が待ち遠しかった。
年に一度、逢えるか逢えないかの遠く離れた場所にいる恋人。
まるで言い伝えの二人のようだ―――なんて柄にもなくそんなことを考えたりもした。
七夕パーティーをすると言いだした新八と神楽の誘いを断り、二人だけで妙の家に向かわせ自分は辰馬が来るのを待っていた。
いつの間にか、次の日の朝日が昇っていた。
辰馬は、帰ってくるどころか、一度も顔を見せることはなかった。
どうして奴が一度も来てないのがわかるのか・・・
それは、俺が一晩中寝ずに待っていたからだ。
女々しい自分にとことん腹が立った。
同時になんの連絡も無しに約束を破った辰馬にやりどころのない怒りを感じた。
そして、大きな不安に襲われた。
―――何か、あったのだろうか―――
連絡しようにもこちらからは連絡のしようがないために、辰馬からの連絡を唯待つことしかできず、俺は嫌な考えをひたすら振り払って日々を過ごしていた。
ヅラの所にも通って辰馬のことを知ろうとしたが、有力の情報は得られずじまいだった。
今日もヅラのとこから帰って来たところだった。
またしても収穫はなく、嫌な考えが振り払えなくなってきていたまさにその時だった。
コイツは・・・この大馬鹿野郎は・・・いつも通りの登場の仕方で・・・
まったく怒っていいんだか・・・喜んでいいんだか・・・・・・怒ったけど・・・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
辰馬は何処から話したもんかと試行錯誤しているようだったが、やがて口を開いた。
「わしらはある遠い星で商いばしよった。そこで一悶着起きてしまってな・・・わしらはそれに巻き込まれてしまったんじゃ・・・ようやく事が済んだかと思ったら、事後処理までやらされる羽目になってなぁ・・・巻き込まれた時点で連絡しようと思ったんじゃが、あんまり地球から離れすぎとって連絡を取ることができんかったちや・・・まっことすまんかったき・・・」
「・・・・・・そうか・・・」
「へ・・・?」
辰馬の目は意外だと言いたげに見開かれた。
もっと色々な罵詈雑言を浴びせられると覚悟していたのに、銀時の反応はやけにあっさりしていた。
次の瞬間、銀時は自らも膝立ちになり辰馬の胸に思い切り飛び込んだ。
「ぎ・・・銀時ッ?」
「・・・・・・」
銀時の突然の行動にますます動揺を隠せない辰馬。
しかし身を寄せてくる銀時の身が微かに震えていることに気付くと、辰馬は一気に冷静さを取り戻す。
震える銀時が口に出した言葉も、同じく震えていた。
「恐かった・・・おめーの身に、何かあったんじゃないかって・・・とても、恐かったんだ・・・」
「銀・・・」
「良かった・・・無事で・・・ホントに・・良かった」
消え入りそうな声で今まで溜め込んでいたものを一気に吐き出す。
それでも、目元に溜まったものは零れ落ちそうになるのを必死に堪えた。
辰馬は勢いに任せて強く銀時の体を抱きしめる。
「すまんかった・・・おんしにこがぁに心配かけて・・・逢いたかった・・他星にいる間、一秒でも早くおんしに会いたいと思っとったぜよ・・・」
「俺もだ辰馬・・・早くお前に逢いたくて・・・」
「わかっとるき、もうなんも言わんでいいちや。銀時がわしんことこがに心配しとってくれて・・・嬉しいぜよ・・・」
「・・・・・・///」
気付けば本音を全て吐いてしまっていたことに頬を染める銀時だったが、辰馬の腕の中にいるとどうでもよくなっていた。
すると突然、辰馬から名を呼ばれ銀時は顔を上げる。
「なんだよ。」
「七夕の日に星は見れやせんかったが、天の川はまだ見えるき♪」
「え・・・」
言われてみると、銀時は辰馬からの連絡が途絶えた日からまったく星を見ていなかった。
見たくなかった。とも言えるが―――銀時はそう言われてようやく夜空を見上げた。
辰馬もそれに続いて空を見上げる。
そこにはたくさんの星達が散りばめられ、天の川と呼ばれる運河はいまだその輝きを損なうことなく夜空に一本の筋を引いていた。
羨ましい―――そう呟いたのは、辰馬だった。
「は・・・?」
「織姫と彦星は、一年に一度は必ず逢うことが出来るから、羨ましいぜよ・・・」
「なんだよ急に・・//」
「わしらは違う・・・一年に一度、逢えるか逢えないかの瀬戸際やき・・・まっこと不安ぜよ・・・それで銀時に淋しい思いをさせるんじゃから、わしゃぁ彦星失格ぜよ。」
「つまり俺は織姫か・・・?;;まぁなんにしてもだ、辰馬。俺らの関係ってのはそんなやわなもんじゃないはずだぞ?たとえ何年何十年逢えなくたって、てめぇらの魂繋いでる糸が切れることはあり得ない。」
銀時はそう辰馬に囁きかけた。ただ、連絡くらいはよこせ―――そう付け加えて。
「ッッ・・・銀ッ・・」
「~~ッッ・・のしかかるなッ重いだろーがッ!あと苦しいからもう少し離れぇろぉぉ・・・」
「あっはっはっは嫌ちやぁ♪離さん・・・わしもおんしゃぁの顔見れて安心したんじゃ♪もう少し、このままがえぇ・・・」
「・・・・・・;;」
相手が抵抗するのもお構いなしに、嬉しそうな表情を浮かべ辰馬は銀時の体を抱きしめていた。
やがて銀時自身も辰馬の背に腕を回し服を鷲掴んで抱き締め返してきた。
辰馬はもう一度名を呼び、銀時が顔を上げたところに口付けを贈る。
深い口付けに銀時も答え、改めて辰馬の包み込むような温かい愛情を感じた。
銀時の閉じられた目から堪えていたものが僅か零れ落ちる。
それに気付いた辰馬は、唇を離すと濡れた目元に口付けた。
かぁっと頬を染める銀時を見つめ、このまま連れ去ってしまいたいという衝動に駆られる。
しかし銀時は、きっとそれを良しとはしないのだろう―――
この地上で守るべきものを守るために―――
強い信念を持ったこの男は此処に残ることを選ぶ―――
少し切ない気もするが、そんな銀時だからこそ安心して地球を任せられた。
そして自身は安心してまた旅に出ることが出来る。
だから、ようやく訪れた二人だけの時間を無駄にはしまいと、今は唯ひたすら愛しい者の身を抱いた。
―――何処に居ても、どれだけ時間が経っても、お前の無事を願ってる―――
別れ際に小さく聞こえた銀時の言葉は、この先己の生きる糧にするのに十分だった。
どうか願っていてくれ。
無事であることを―――
焦がれていよう。
何処にいようとも―――
魂の繋がりが決して揺らがぬように。
次は何時訪れるかわからない、その日まで―――
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甘あああああああああああああああああああああああああああいい
今まで書いた中で一番短い文章とだけに終わらず今までの中で一番のゲロ甘になりました。
でも坂銀はコレでいいです。
熟年夫婦でおkです!←
ちなみに土銀は新婚夫婦です!←
坂銀てどーしても再会の仕方がいつも同じパターンになってしまう・・・;;
余裕ありまくりで攻めに徹するもっさんと余裕あるように見せかけて実は全然余裕ない受け身の銀さん。。。
この二人ホントいいね・・・
前回の坂銀と180度違うのはやっぱギャグが無いとこだねぇ;;
もっさんはボケなきゃいけないはずなんだけどなぁ・・・
でも真面目な顔して恥ずかちいセリフ吐くもっさんのほうかが好きだからコレでいいです。←
読んでいただきありがとうございましたm(__)m

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