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Lycoris-曼珠沙華-

ここは柚浦満月(ユウラマンゲツ)が運営する小説サイトです。                                                        ♂同士の恋愛要素を多々取り扱っております。                                                        興味がない方やこのようなジャンルに嫌悪感を持たれる方は『戻る』あるいは『×』にカーソルを持って行き左クリック連打しましょう。           その他にアニメ・マンガの感想やサンホラを中心に歌詞なども載せています。

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童話『青髭』パロディ小説...【威銀&土銀】



-前書き-

※これは特に読まなくても問題ありませんが、『注意点変更点』は読んでもらえると助かります。


シャルル・ペロー原作。童話「青髭」―――

皆さんも幼い頃、絵本か何かで一回くらいは見たこと聞いたことがあるのではないでしょうか?

この度柚浦は、恐れ多くも名作童話のパロに手を出してしまいました。。。

確か小さい頃絵本で読んだような気がします。その頃からなんとなく忘れられない作品でした。

お伽噺というにはあんまりに生々しい内容が印象的で・・・

サスペンスとホラーとファンタジーが入り混じったような不思議な世界観がなんとも・・・←

『何かホラーじみたモノが書けないかな・・・』とか思ってたら浮かんじゃったんですよねぇ、、、

銀魂でパロを書こうと思ったのは、“青髭”のポジションを神威兄ちゃんにやってもらいたかったんです!!

この人なら雰囲気がバッチリ出せそうです。全ては柚浦の文章能力次第ですが・・・orz

と、いう訳で【威銀】なのですが・・・【土銀】なんですよねぇ・・・←

わざわざこの無駄に長い前書きを呼んでいる人がいるとも思えませんが、ここで原作のおさらいをサラッとしておきたいと思います。

--------------------------------------

ある金持ちの男は、青い髭を生やしたその風貌から「青髭」と呼ばれ、恐れられていた。 
青髭はある兄妹の美人の妹に求婚し、その妹と結婚することになった。
あるとき青髭は、新妻に鍵束を渡し、「どこにでも入っていいが、この鍵束の中で金の鍵の部屋だけは絶対に入ってはいけない」と言いつけて外出していった。
しかし、新妻は「その金の鍵の部屋」を開け、その中にある青髭の先妻の死体を見つけてしまう。
新妻は青髭によって殺害されそうになるが、間一髪で駆けつけた兄二人によって青髭は倒され、新妻は青髭の遺産を手に入れて金持ちになった。(By Wikipedia

--------------------------------------

まぁ・・・流れとしてはこんな感じなんですけど・・・

それを踏まえて↓を読んでもらえると助かります。。。;;

注意点変更点

上記の文章を無視っている点が多々あるのでそれを先に述べておこうと思います。

以下をご覧になって、『原作は大切にしたい。』『名作を汚すな。』『むしろもう軽く原型ねぇじゃねーか。』etc...

と思われた方は・・・きっと正解です。ごめんなさい。見なかったフリをしてあげてください。←

・『青髭』→『緋髪』:神威
・兄妹→♂4人※幼馴染
・美人な妹→銀時※あくまでポジション
・姉→桂※あくまでポジション
・兄二人→高杉・坂本※あくまでポジション
・腐れ縁→土方※オリジナルポジション

・・・はい。なんとオリジナル設定を織り込んでしまいました。

銀時君の友人?みたいな感じです。ある意味一番美味しいポジションと言えないか・・・?←

原作の終わり方はなんかスッキリしないので、ラヴエンドにしたかったんです。

兄ちゃんとのラブエンドでも良かったんですが、やっぱり・・・兄ちゃん(悪役)は兄ちゃん(悪役)のままがよかったので・・・

ごめんよ兄ちゃん。。。´ω`;; 愛故なのッッ!!←ぇ

つーかすでに兄ちゃんに死亡フラグが立っています。

神威ファンの皆々様。申し訳ない気持ちと同時に警告します。早々にお逃げください・・・m(__)m


かなり長い前書きとなってしまいましたが、ようやっと本編です。

新境地に興味がある方だけお入りください。。。;;

柚浦の無謀な試みに、しばしの間お付き合い願います...m(__)m



 







Cheveux
écarlate
い髪の男-





むかーしむかし、ずぅーっとむかし。

 
大きなお屋敷を構えた大金持ちの男がいたんだとさ。
 
男はいまだ僅かに幼さの残る青年らしいが、立派なお家の当主ということに偽りはないらしい。
 
つまりは有名な人物なのだが、彼の名が世間に知れ渡っている理由はもう一つあった。
 
というよりも、明らかに後者の理由が大半を占めていると言っていい。
 
それは、彼の外見。
 
日の光りを知らないとでも思わせるほどの白い肌に、夕日のように緋い髪色。
 
人は彼の人間離れした外見に慄きを感じずにはいられなかったという。
 
彼を知る者達は、皆一様に畏怖を込め、彼をことを『緋髪《シュヴー・エカラート》』と呼んだ―――
 
 
そして此処はある町はずれ、例のお屋敷とはお互いさほど距離が無いという、言わばご近所さん。
 
もちろん屋敷の住人と面識はないが・・・
 
そこにひっそりと建つ平凡そうなこじんまりした一軒家に、町でそれはそれは美しいと評判の美人姉妹が暮らして・・・
 
・・・いるわけでは全くないのだが、むさ苦しいことに幼馴染の男4人で俺達は仲良く?暮らしている。
 
 
「だぁれが仲良くだ。気色悪ぃ」
 
「うっせぇッ俺だって気色悪いわ!他に言い回しが思いつかなかったんだよッ!」
 
「アッハッハッハ!ほがぁ照れることないぜよ金時!」
 
「照れてねーんだよ馬鹿辰馬ッッあと銀時だっつってんd」
 
「茶が渋いぞ銀時ッ茶葉はちゃんと替えたのか!?・・・ッハ!・・・茶葉は茶んと・・・・・っぷ、グボハァッ!!!
 
「あの・・・お前ら黙っててくれませんか?マジで。特にヅラ、テメェはそのまま一生起きてくんな。」
 
 
そう、この阿呆な奴らが残念なことに俺の幼馴染である。
 
バラバラになって住まい探すのもメンドーだということで、一軒家を4人で借りているという訳だ。
 
お互い気を許し合っている仲だけあって4人でもそこまで息苦しくはない。
 
朝は4人で準備して、昼間は各々が稼ぎに出て、夜になれば4人で夕食。
 
なかなか有意義な毎日を送っていた。
 
そんなある日、結構稼ぎのいいとこで働いていた高杉と辰馬は、景気をより良くする為との名目で長期出張が決まり、しばらくの間家を空けることになった。
 
 
「それはまた急な話だったな。」
 
「俺とコイツが社内じゃぁ一番稼いでるし、そんな話が来そうな気はしていたがな。」
 
「やけど明日からというんはさすがに不思議じゃったのぉ。普通なら最低でも1週間前には報せが来ていいはずなんじゃが・・・」
 
「あちらさんにも何かと事情があるんじゃねぇの?ま、こっちはこっちで今まで通りやってくさ。たっぷり稼いできてくれよな♪」
 
「就活めんどいからって碌な稼ぎにもならねぇ『何でも屋』なんかやってる野郎に言われると無性に腹が立つんだがなぁ・・・なぁ銀時よぉ。」
 
「あぁ?オメェ銀さんが何もやらずにただ飯だけ食ってるニートだとでもいう気かぁ?」
 
「違うか?」
 
「たりめーだろッ!!銀さんそこまで薄情じゃありませんッ!きちんと毎日与えられた仕事こなしてますーッ!」
 
「それで?貰った金の大半は遊びで使ってんだろ。こないだなんて野郎と仲良さげに歩いてたじゃねぇか。」
 
「違ッアイツはただの腐れ縁でッ!!っつか俺はどっかの反抗期の息子かぁ!?」
 
「なんじゃ金時ッ!春が来とるならそう言えばいいがやき!水臭い奴じゃぁ♪」
 
「今の会話でどうしてそうなるのかな辰馬君。耳が悪いならいっそ何も聞こえない場所に埋めてやろうか?」
 
「やめんか。晋介も辰馬も銀時をからかい過ぎだ。飯が不味くなる・・・・・飯と言えば銀時、赤飯はいつ炊いてほsゲボォッ!
 
「テメェもノリノリじゃねーかあああああああ!!!!!!!」
 
 
そんなこんなで夜も更け、俺たちの話題はある男の話へと換わる。
 
始めに切り出したのは辰馬だった。
 
 
「それにしても心配じゃのぉ・・・近頃妙な噂も多いき、主らだけ置いていくのは気が引けるぜよ・・・」
 
「おめぇは年頃の娘を持つ父親かっての;;何の心配してんだよッたく・・・」
 
「妙な噂とは何だ辰馬。」
 
「主らももう知っちゅうろぉ?“シュヴー・エカラート()”っちゅぅ男のことやき。
 
「あぁ、そういや町の奴らも口開きゃぁエスカレートだのオブラートだの言ってたなぁ。」
 
「“緋色の”《エカラート》だ。奴がどうかしたのか?」
 
「嫁を)ぅちゅうらしいんやが・・・」
 
「・・・?嫁の一人や二人、いたっておかしかねぇだろ。」
 
「もうかれこれ10人以上嫁を迎えちゅうが、妙なのはそこじゃぁのぉて、貰われてった嫁が一人残らず行方知らずのままらしいんじゃ・・・」
 
10人以上の人間が一人残らずって・・・それもう立派な事件じゃねぇか・・・なんでまたんなとこに嫁に行こうなんざ・・・」
 
「それがのぉ・・・これも妙なんじゃ。エカラートが見染めた相手は、家族揃って始めこそ怯えて、娘も嫁に行くなんてとんでもないと抵抗するんやが、しばらくしたら娘の方からエカラートに惚れて結局嫁に行ってしまうと・・・」
 
「んだそりゃ・・・()呪《マジナ》いでも使ったってのか?」
 
「そこまではわしもわからんが・・・」
 
「「「・・・が・・・?」」」
 
金時とヅラは美人やきぃッ!!もしエカラートに見染められでもしたらわしゃぁッ!わしゃぁどうすればいいんjゲフゥッ!
 
「どうすればいいんだはこっちのセリフだ馬鹿者。」
 
「だからおめぇは俺らの父親かッ!!?どんな捻じ曲がった心配してんだ!!」
 
「辰馬よぉ・・・大体ソイツ、女しか見染めてねぇんだろ?」
 
「おなごと見間違われてもおかしくないから心配なんじゃなかかぁ!!」
 
「うわぁコイツ、親馬鹿過ぎて娘に鬱陶しがられるタイプだよ絶対。」
 
「ハァ・・・まったく、大概にしろ辰馬。心配するな、自分達の身くらい自分で守れる。」
 
「ほぅかのぉ・・・」
 
「ったりめーだッ!無駄な心配してる暇あったら、さっさと仕事終わらせてさっさと帰ってくりゃいいだけの話だろーが。」
 
「それもそうじゃなぁ・・・」
 
「もう休もう。二人は明日に響くと悪いからな。」
 
「あーくだらなかった。さっさと寝るぞ。」
 
「おい晋介!おまんくだらんとはなんじゃッ!!わしは二人を心配しとってじゃなぁ・・・―――――
 
 
他愛のない話もようやく終わりを迎え、喋り、騒ぎ疲れた俺達は誘われるように深い眠りに就いた。
 
だから、ガタゴトと音を響かせながら家の前を一台の馬車が通り過ぎていくことにも気付かない。
 
その間際に、馬車の中の男がこちらへと向けていた妙な笑みと視線にも、もちろん気付くはずもなかった。

------------------------------------

-中書き(という名の言い訳)-

タイトルを見て気付かれた方、おられましたかね・・・?

フランス語に詳しい方は気付かれたかと思いますが、『Cheveux écarlate』。

これの読み方は、“シュヴー・エカラート”ではなく、実際は“シュヴー・エカルラート”というのが正しい読み方なんです。

さすがに読みにくいと思ったので、読みを無視して多少縮めてしまった・・・orz

始めこそ、“赤髪《シュヴー・ルージュ》”ってタイトルだったのですが、兄ちゃんの髪はどう見ても赤ではないのでやめました。

結局“緋色”以外に思いつかず、こう《緋髪》なってしまいました。“アカガミ”と読んでください。


次回、登場人物出揃います。

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HN:
柚浦満月
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/05/17
職業:
専門学生
趣味:
PC/お菓子作り/妄想・・・orz
自己紹介:
まとめて記事に記してます。。。

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ズザ楽しみ。。。´ω`*

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