Lycoris-曼珠沙華-
ここは柚浦満月(ユウラマンゲツ)が運営する小説サイトです。 ♂同士の恋愛要素を多々取り扱っております。 興味がない方やこのようなジャンルに嫌悪感を持たれる方は『戻る』あるいは『×』にカーソルを持って行き左クリック連打しましょう。 その他にアニメ・マンガの感想やサンホラを中心に歌詞なども載せています。
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土方誕生日記念小説...後半【銀土銀?】
想像以上の長さになってしまったため後半戦突入です。
もう何が何だかわかんなくなってきました。←
気力のある方だけご閲覧ください。。。orz
俺はもうな(ry
銀時の住処になっている洞穴へと招かれた一行。
当初の目的などすっかり消え失せ、言葉に甘えてくつろいでおりました。
「ホントに甘いものばっかり・・・;;」
「俺近くに甘いものがないと生きていけない持病持っててさ。」
「そんな病気は存在しない。」
「僕、新八って言います。」
「はいはい、犬の新一君ね。」
「新八です。」
「俺は土方だ。」
「ん。知ってる。」
「・・・・・・・・・・・・は?ッそれどういう」
「私神楽ネッ!!こう見えてもウサギアル!!ねぇ銀ちゃん酢昆布もっと欲しいアル!」
「ウサギの神楽ちゃん・・・ウサギッ!!?まぁ・・・いいけど・・・そこの棚に入ってる。」
「ちょっと待てッ!!!お前」
「沖田総悟でさぁ、旦那。想像以上で驚きやしたぜ?ここが人間共に荒らされて住みづらくなったらいつでも俺んとこに来てくだせぇ。何なら今すぐにでも」
「貴様アアアアアアア一体何様のつもりだ!!!どさくさにまぎれて銀時を誑(たぶら)しおって!!!銀時は絶対貴様などにやらんッッッ!!!」
「おめぇこそ何様のつもりだヅラァ、父ちゃんか何かですかコノヤロー。」
「何を言っている銀時ッ!!この間正式に夫婦(めおと)となったばかりではゴブッハァァ!!!」
「勝手に記憶改竄してんなッ!」
「おい、人の話を」
「何?土方君。」
「いや、何じゃなくてよ;;」
だんだんと賑やかになってきた洞穴の中。
先程から頭の中を廻り廻るとてつもなく大きな疑問をなかなか銀時にぶつけられないでいるマヨ太郎が、ようやく銀時に気付いてもらえた。
その時でした―――
「鬼共おおッッッ!!!!」
「「「「ッ!?」」」」
「「・・・・・・」」
現われたのはなんと、手に鍬や鎌を持った村人達だったのです。
村人達は恐ろしい形相を浮かべてはいるものの、得物を持つ手はぶるぶると震えているようでした。
そんな彼らが真っ先に目を向けたのは、マヨ太郎でした。
「お侍さんッ!話が違うでねぇべかッ!!アンタはここの鬼共を皆殺しにするってぇ役目を担ったはずだったべさッ!!」
「何をのんびり茶など飲んでいるだッ!!!」
「殺し来た男が当の鬼と仲良くなってどうすっだッ!!!」
「・・・・・・・くだらねぇ。」
「何だとッッ!!」
村人達の言い分などまるで耳に入っていないかのように無言で立ち上がると、マヨ太郎はそのまま銀時や桂を庇うかのように立ち塞がりました。
先程まで手が震えていた村人達は恐怖すら忘れ、腸が煮えくりかえる思いでマヨ太郎を睨みつけました。
「鬼さ庇い立てする気かッ!!!」
「てめぇら、何故こいつらの話に耳を貸そうとしない。」
「何故だ?笑わせんなッ!鬼の言うことわざわざ聞き入れてやる義理がどごにあるだっ!!」
「こいつら・・・」
「許せないアル・・・」
「・・・俺はこいつらと話をした。とても人を襲うような下等な種族には思えなかったが?」
「ふんッ!始めはそうやっていい顔するだ!そうすて気ぃ許したところを襲う魂胆なんだべ!」
「そんなはずないネッ!!!銀ちゃんそんな酷いことしたりしないアルッ!!!」
「神楽ちゃん・・・そうですよ・・・鬼という種族は、仲間同士思いやる本当に優しい人達なんです!」
「人間つーのは元来、迷信や言い伝えに敏感ですからねぃ・・・少なくとも、つまらねぇことで一々神経質になるアンタらなんかより、こちらさんの方がよほど高貴な生きモンだと思いますがねぃ・・・」
「お前達・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・;;今日はずめておうたばがりのお前らに鬼の何がわがるってんだ?」
「てめぇらこそこいつらの何を分かってるって言うんだっ!!!!」
「っひ;;」
「ただ存在を知ったってぇだけでありもしねぇくだらねぇ噂を次から次へと並べやがって・・・そんな愚かな行為を繰り返している、俺達『人間』が、一番腐っていると・・・何故わからねぇッ!!!」
「土方・・・」
「だども・・・こ、こうでもせんければ・・・」
「わしらだって、弱い存在なんだべさ・・・大事な家族だっておる・・・」
「あぶねぇモンから守る為にゃぁ・・・こうするしかながったんだッ!!」
「聞いてくれッ!」
「「「ッッッ!!;;」」」
マヨ太郎達の気迫に押され少しずつ本音を呟き始めた村人達に、突然声をかけたのは桂でした。
突然の鬼の要望に怯えた様子だった村人達は、しかし逃げる様子を見せることはなく聞く姿勢を見せたため、桂は安堵しずっと伝えたかった真実を語り始めました。
「確かに、遥か昔、俺達の祖先は人間を襲い喰らっていたと聞いた。だが、それと対立して人間を襲わない種族もいた。その者達が残した記述によると、人間を喰らい生きていた種族は皆一様に、もがき苦しみ、目も当てられぬ姿となり朽ちていったらしい。そうして人間を喰らっていた種族はやがて全滅した。」
「記述を残した奴らが言うに、これは天の罰なんだと。自分達は人間と共に暮らしていく存在なんだと悟ったとかで仲間を引き連れて山を下りたらしいが、まぁ当然、相手にされるどころかむしろ邪険にされた訳で・・・」
「人間達の怒りを鎮めたいが為に、その当時の鬼の長が責任を取って己の命を人間に差し出した。仲間達は止めたらしいが、長は仲間達と約束したそうだ。たとえ自分が殺されても、決して人間を恨まないと、いつか必ず互いがわかり合える日が来るはずだとな。」
「だがそんな願いも空しく、怒りが収まらなかった人間達は鬼を狩り始めたそうだ。鬼達は人間が住みつかない土地に移り、人間の記憶からその存在が消えるまで待ち続けることにした。んでとうとうその時代に生きた鬼達もみんな死んじまって・・・そん頃の真実を知るのはその記述だけになった・・・」
「それ以降は鬼の種族の皆がその記述を信じ従っている。人間達と打ち解け合おうなどとは考えていないにしろ、我々の間で人間を襲うことは禁忌(タブー)とされているのだ。だから俺達がお前達人間を襲うことはあり得ない。先程の、お前達の家族を重んじる心には感動したぞ?人間というのは理解しがたい生き物だと思っていたが、俺は大きな思い違いをしていたらしい・・・」
そうして桂が話し終わる頃には、村人達の戦意はすっかり失われ、中には膝をついて涙を流す者までおりました。
鎌を持ったリーダー格と思われる男がきつく顔を歪めゆっくりと口を開きました。
「・・・・・すまねぇ。俺たちゃぁ・・・自分らの村さ守ることに必死で・・・全然おめぇらの話、聞こうとせんかった・・・俺達が、間違っとった。。。すまねぇ・・・」
「いいんだよ別に。わかってくれりゃぁよ。元々俺ぁ人間嫌いじゃねぇしな。なぁヅラ。」
「ヅラじゃない桂だ。お前はいつも警戒心が無さ過ぎなのだ馬鹿者ッ。」
「・・・・・だども、ここの噂は至る所に広がっとる。わし達がここに手を出さんくなっても、別んどこの奴らがきっとまた・・・・・・」
「だったらてめぇら、新しい噂作って広げろ。」
「新しい・・・噂?」
「この山には守人がいるとな。この山に足を踏み入れ鬼に手出ししようもんなら、その守人の真剣が黙っちゃいねぇ。」
「はッはひッ;;」
「わかったらさっさと行け。二度とここには来るんじゃねぇぞ・・・」
「わ、わかりました・・・;;」
村人達は今までにない恐怖を感じながら転がるように山を駆け下りていきました。
残された6人。
最初に静寂を破ったのは銀時でした。
「ありがとな、おめぇらのおかげだよホント。」
「まったくだな。連中とまともに話が出来る機会が来るとは思っていなかった。礼を言うぞ。」
「そんな、僕達何もしてませんよ。ただ本当のことを言っただけですから・・・」
「その通りアル。マミーが言ってたヨ。タダで食べ物くれる人に悪い奴はいないって。」
「神楽ちゃん;;それだけで人信じちゃうのはどうかと;;」
「そういやぁ死んだ爺ちゃんが言ってたなぁ。美人に悪い奴ぁいないって。」
「カワイイ顔には必ず何かが隠れてるってタイトルもどっかで聞かなかった!!?;;」
「そろそろ夕刻か・・・お前達、日が落ちる前に山を下りた方がいいのではないか?この山の夜は冷えるぞ?」
「あ、そうですね。・・・でも、僕達本当にこのまま帰ってしまって大丈夫なんでしょうか。あの人達が言ってたように、また別の村の人達が来たりしたら・・・」
「言っただろ。そんなことはさせねぇってな。」
「自分だけ残る気ですかぃ?」
「えぇッ!?じゃぁ土方さんがここの守人をッ!?」
「他に誰がいるってんだ。」
「山の気候は人間が住むには酷だぞ?」
「そんなの、2日で慣れる。それに・・・」
「・・・・ッ?」
「俺はまだこの男に用がある。」
「・・・・・ヅラ、こいつと二人にしてくんね?ぱっつぁん達を送ってやってくれ。」
「土方の野郎・・・抜けがけたぁ関心しねぇでさぁ。俺も残ってグェッ」
「任せておけ銀時。こ奴らは無事下まで送り届けよう。」
「おい、離さねぇかハゲ面ッ!!」
「ハゲでもヅラでもないわ馬鹿者ッッ!!!貴様は引き摺ってでも山から放り出してくれるッ!!!」
「銀ちゃああん!!また遊びに来るネッ!!!元気でなぁ!!」
「土方さんも、風邪引かないように気を付けてくださいよぉ!」
すっかり静けさを取り戻した洞穴には、銀時とマヨ太郎だけが残され、マヨ太郎はようやく銀時とゆっくり話をすることができたのでした。
「・・・ップックク・・アレおめぇの母ちゃんか?」
「な訳ねぇだろ。・・・・・・説明しろよ。なんで俺のこと知ってる。・・・・それにだ、見つかれば自分らの仲間にも危害を与えかねないと知りながら、山を下りてまで逢いたかった奴ってのは、一体・・・」
「・・・・・もうその必要もなくなったけどな・・・」
「・・・?どういう意味だ。」
「始めの頃はさぁ、探してたんだよ。俺を助けてくれた男を・・・まともに礼を言えなかったからな。だが見つかんなくてよ、そんでふらふらしてて目に入ったのが、お前だった。」
「俺の村があるとこまで来てたのか・・・?;;」
「まぁな。かなり探し回ったからなぁ・・・距離感なんざ掴めちゃいなかったが、体ガタガタだったし。」
「ったりめぇだろ;;」
「でもそんとき、俺より体ガタガタな野郎がいてな、自分の体のことなんかお構いなしに無我夢中で刀振るっていやがった・・・」
「・・・・・ッは、じゃぁあんときの妙な気配はてめぇだったってぇのか!!?」
「なんだ気付いてたの?最初は興味本位で見てたんだけどよ、いつの間にか目が離せなくなってた・・・そしてその日から、俺が山を下りる目的は変わった。」
「・・・初めて逢った筈なのにずっと前から逢っていたような、妙な違和感はこれだったんだな・・・;;じゃぁてめぇは、俺が修行してんのを見に来るために山下りて、そんで村の奴らに見つかったのかッ!?」
「そういうこと♪」
「そういうこと♪じゃねぇよッ!!原因俺だったんじゃねぇか!!!知れたらあのロン毛に斬られんじゃねぇかよッ!!」
「でもよぉ、その責任はしっかり取ってくれるみたいだし?」
「はっ?」
「この山残って、俺達守ってくれんだろ?」
「・・・・・・・あ・・・あぁ、まぁな。」
「・・・人間てさ、やっぱりいい生きもんだよな。『守る』為に戦う。さっきの奴らだって、俺達との力の差を知りながらも、守りてぇもんがあったからこそ必死に戦ってた。」
「・・・だが、固執し過ぎて冷静さを欠き、周りが見えなくなるのも人間の弱いところだ。そうなると守りてぇもんまで巻き込みかねない。だから自分達が強くなるしかねぇんだ。自分以外を頼るのは諦めている証拠だ。」
「おめぇは・・・もう強いよ。十分に。」
「・・・ッ・・んなことはねぇ。俺にだって弱い部分はある。」
「わぁってるよ、弱い部分を持たねぇ生き物なんざこの世に存在しない。そうじゃなくて、本当の意味で両方を持ってるんだよ。おめぇは。大抵誰でも弱い部分の方を多く持ってるもんだ。抗うことを知らず妥協を選ぶ。それが普通と言っていい位だ。だがお前は違う。俺達を庇ってくれたことでよくわかった・・・お前は己の信念つーものを貫いてる。それだけでも、十分に強い証なんだよ。」
「銀時・・・・・」
「きっと俺も・・・おめぇのそういうところに惚れちまったんだろうな・・・」
「ッッッ!!!??」
「あれ?もしかしてトキめいちゃった?」
「だッ誰がだッッ!!!・・・・・・・・・ッ・・;;・・・・・ッれも・・・」
「ん?」
「・・・・・俺は確かに・・・ここに残ると言った。だが、それは・・・お前を守りたかったからだ。銀時。」
「・・・・・・・・・」
「俺も・・・お前に惚れてんだよ・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・ほらッ突っ立ってないで、ドーンと銀さんの胸に飛び込んで」
「いかねぇ。」
「えぇぇぇぇ」
「えぇぇぇぇじゃなねぇよッ!!!どっかの腹立つ奴を思い出すからやめろそれッッ!!!」
「じゃぁあとで添い寝な。」
「んだそれッッ!!!」
「どうせこれから一緒住むんだから、いいじゃねぇかそんくらい。寝床一つしかねぇし。」
「んなこと勝手に決めてんじゃ」
「行く当てあんのか?」
「・・・・・ッ;;;ありません・・・」
「じゃぁ決まり。仲良くしような、マヨ太郎♪」
「名前で呼ぶんじゃねええええええええええええええ!!!!!!」
こうして銀時とマヨ太郎は末永く幸せに暮らし、村々には次のような噂が広まりつつあるのでした。
『例の山には、数千年前の守人の魂が山全体を守護しており、近寄らぬ者には何の影響も及ぼすことはないが、一歩足を踏み入れようものならその魂は一瞬にして守人に狩られ、末代まで祟られるらしい―――』
山に近付こうとする者は一人もいなくなりましたとさ。
でめたし♪でめたし♪←古
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ぶっはあああああああああ!!!!!!!!
疲れた・・・・・・
『桃太郎』のパロディのくせになんでこんな長くなるんだよッッッ!!!!!!
つか、ギャグに始まりギャグで終わらせるつもりだったのになんかかなり壮大な話にしてしまっただよ・・・
どうすっべかなホント・・・;;;←
・・・でも結果的になかなかいい言葉をキャラに言わせることができたかなと実は満足してたり。。。
最後どやってラブに持ってこうかと必死なってたことは内緒。←
あ・く・ま・で、銀土銀です。土銀土?なんか銀土っぽくなっちゃったけど木の精ッ!!←
今回の話。ヅラ君にたくさん喋っていただきました。
いやぁ~なんて使いやすいキャラなんだろう。。。
大好きだよ。←そこがッ!?
え?ヅラのボケが少ないって?
いいんですよこのサイトの彼はコレで。←
普段のヅラ君がボケ過ぎなんです。←
動物3人の配役は全然悩みませんでした。
やはり突っ込みは必要不可欠ですね。
ぱっつぁんは↑の理由ももちろんですがやっぱり干支ネタから。ww
グラさんにはいてほしかったので干支ネタを交えつつお猿さんに。。。ww
雉は情報通なイメージがあるのでイメージ的にドSの沖田君♪←
村人達の田舎言葉に苦労しました;;;
タダのイメージと感覚だけで書いてるので違和感ありまくりではないかと;;;
まぁなにはともあれ土方さんお誕生日おめでとうでした!!!!!
こんなアホな物語を全部読んでくれた方々に感謝の意を込めて。。。TAT*
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ズザ楽しみ。。。´ω`*