長らくお待たせいたしました。m(__)m
3話目はなるべく早めにうpとか言いながらしばらくサイトを放置状態にしてしまい本当に申し訳ない限り。。。´ω`;;
しかも放置した割に全然短いという・・・;;orz
ちなみに第1話はこちら→ Cheveux écarlate -緋色の髪の男- 1
さて、ようやくまともにお兄ちゃんが登場します。(物語中に妹は存在しませんが。←
神威兄ちゃん喋り方がわからず苦労いたしまして;;;
少しでも『神威』的迫力が出せたらと思いましたが、何やら撃沈の予感。。。←
Cheveux écarlate -緋色の髪の男-
《 3 》
「待ってたよ。坂田銀時。」
「シュヴー・エカラート・・・」
もちろん面識はなかった。それなのに瞬時に名前が浮かんだのは、その容姿を見れば一目瞭然だからだ。
いや、今はそんなことを考えている余裕はない・・・
何故、この男が此処にいる―――?
これから屋敷に忍び込む算段を立てようと考えていた矢先、向こうの方から出向いてくるなんて。
まさか土方や俺の依頼のことを知られたのか―――
「―――何の用d、・・何か御用でしょうか・・・?」
「そんなに硬くなる必要はないよ。少し君に話があるだけだから。」
身分的なものを配慮して言葉使いを改めたが、貴族にしては随分と気さくな人間のように思える発言だ。
「はぁ。。。で、その話ってのは・・・」
「こっちも次の予定があるからね。手短に話すけど、君に婚約を申し込みに来た。その承諾をしてもらいたいだけだよ。」
「ッッ!!?」
ヅラが血相を変えて立ち上がった。
俺はと言うと・・・
「・・・・・・・・・・・・生憎俺はまだ独り身で娘とかはいませんけど、」
それ以外の答え方が見つからなかった。
「君の娘じゃなくて、『君』に言ってるんだよ。坂田銀時。」
あぁアレね。あの、パカッと割ったら出てくる・・・言ってる場合ではない。
・・・・・・・・この男は一体何を言っているんだ?
俺に・・・求婚・・・?
聞き間違いでないことはヅラの青褪めた表情が物語っていた。
しかし容易には信じ難い。承諾だと?
男が男に嫁ぐなんざ聞いたこともない。
大体、俺を傍に置いたところで、コイツにも俺にも一切利なんてないはず。
この男の意図が全く読めない。
だんだんイライラしてきた。
「罰ゲームかなんかですかぁ?ふざけんのも大概に「ちなみに、
君に拒否権を与えるつもりはない。」
「何だと?、おいッ!」
言うと、奴の足は立ち尽くすヅラの前で止まる。
ヅラは咄嗟に下がって距離を取ろうとしたが、それよりも早く奴はヅラの首を捉え、体ごと床の上に思い切り叩き付けた。
ダンッッ!!!
「かッ!?・・ぁ・・・」
「ヅラァァア!!、てめぇッ!!」
「時間が無いんだ。君はただYESと言ってくれるだけでいい。」
人を脅しておきながら笑みを浮かべるなんて、噂通りの外道らしい・・・
「なるほどな・・・;;それがテメェのやり方か。エカラート。」
「誤解しないでほしいな。いつもはもっと合理的に事を運んでいるつもりだよ。欲しいと思った女は、きちんと惚れさせてから自分の物にしているからね。でも君のことは、すぐにでも手に入れたかったんだ。女を落とすのは容易いけど、男を惚れさせるなんて時間がかかりそうだろ?だから仕方なく、君には『卑怯な手』を使わせてもらうよ。」
「・・・・・;;」
馬鹿げてる。
コイツは外道なんてもんじゃない。
自分が望めば何でも手に入ると思っているイカレ野郎らしい。
何が仕方なくだ。
何が合理的だ?
相手を惚れさせて自分の物にするなんざ、合理的とは言わない。
ただ強引なだけだ。
しかも、拒否権はないと言っておきながら何故無理矢理にでも俺からの返事をもらおうとするのか。
それこそ回りくどいやり方ではないのか?
浮かんでくる疑問は途絶えることを知らず、理解できるのはますます奴のことが分からなくなったということだけだ。
こんな奴についていけば、死ぬまでこき使われるかもしれない。
だがしかし・・・と俺は思った。
これはチャンスかもしれない。
奴の申し出を受ければ、奴の屋敷には簡単に入ることができる。
そうなれば行方不明になった娘達の調査もできるし、証拠も見つけて奴が保安の連中に捕まれば俺はすぐにでも自由になれる。
・・・・・・悪くない・・・
「聞こえなかったかな。早く答えが欲しいんだけど。」
「よ、・・・せ・・銀ッ・・ぐぅ;;」
「ヅッ・・;;」
どうやらもう・・・迷ってる暇はなさそうだ。
「わかった。お前の申し出を受けるから、早くヅラを開放しろ。」
「・・・・・・。」
意志を固めた俺の目に嘘が無いことを悟ると、エカラートはの手は静かにヅラの首を開放した。
「くはッッげぇほッ!!ぇほッごほッッ!!」
「ヅラッ!」
床にうずくまって激しくむせるヅラに、俺は慌てて駆け寄る。
「馬・・・鹿ッ者・・貴様は自分が何を言ったのか解ってッ・・・;;」
「説教なら後で聞いてやるから、今は喋るな。」
いつの間にかエカラートは戸を開けて出て行こうとしていた。
「おいッ、お前・・・」
「明日の夜、迎えを来させるよ。またね、銀時。」
そう言って満面の笑みを向けた後、エカラートは出ていった。
「「・・・・・・・。」」
しばらく、その場を動くことが出来なかった。
『嵐の後の静けさ』という言葉が相応しい、一時の静寂が俺達を包み込んでいた。
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うぅぅぅぅぅむ・・・・・シュールだ・・・←タヒ
神威兄ちゃんの扱いにくさに改めて驚かされました;;;
空知てんてーが高杉を扱いづらいと思う気持ち少しわかった気がします。。。
そして矛盾はありませんか・・・?
心配でならん;;;
もしあったら、、、もぉッ!おバカさんだなぁ☆ってな感じに華麗なスルーを(爆&逝

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