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Lycoris-曼珠沙華-

ここは柚浦満月(ユウラマンゲツ)が運営する小説サイトです。                                                        ♂同士の恋愛要素を多々取り扱っております。                                                        興味がない方やこのようなジャンルに嫌悪感を持たれる方は『戻る』あるいは『×』にカーソルを持って行き左クリック連打しましょう。           その他にアニメ・マンガの感想やサンホラを中心に歌詞なども載せています。

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体温【土銀】



ある日友人(腐敗済)が呟きました。

「あたしさぁ、こういうシチュ好きなんだけど・・・」

その内容がなかなかおいしかったのでネタとしていただきました。

多少時間はかかりましたが舞台が真冬なので時期的には余裕です

CPは一応土銀なのですが、ぶっちゃけ銀土銀です。

書いているうちにいつの間にか・・・(´▽`*)ムフv




ちなみに友人は銀土寄りです。←e




-体温-










季節は真冬―――




時刻は真夜中―――




場所は真っ暗な川沿いの道―――






すっかり人気のなくなってしまった夜道を歩く二つの影。



「寒ぃ・・・・・」



一人は着流しに大きめの羽織りと黒いマフラー。



「寒ぃ・・・・・・・」



一人はいつも通りの服装に半纏(はんてん)と赤いマフラー。



「寒ぃ・・・・・・・」



なるべく冷たい風を受けないように腕を組み、「寒ぃ・・・・・」マフラーで隠れた口元から白い息を吐きだしているのは「寒ぃ・・・・・」真選組の鬼副長こと土方十四郎。



「寒ぃ・・・・・・・」



そして、両肩を抱きこむような体勢でガチガチ震えながら「寒ぃ・・・・・」さっきからうざったいほど同じ言葉を連発しているのが「寒ぃ・・・・・」万事屋銀ちゃんこと坂田銀時である。



土方にようやく非番が入ったということで、二人で飲みに出た帰りだった―――――



















あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・寒ぃ・・


うるっせーよっ!!・・・ったくテメェはぁ・・・口開きゃぁ『寒ぃ寒ぃ』ばっか言いやがって・・・余計寒くなんだろーがっ!ちったぁ黙ってろ!!!」


「おめぇ、それが恋人に対する労り方かぁ?もっとこうさぁ・・・あるだろぉ?『あたしがあっためてあげるぅ』とかぁ、『あたしの・・・』ぶべらぁ!!」


「よぉしこれでいい具合にあったまったな。」


「いや・・あったまったのって・・・オメェの拳と・・俺のほっぺた・・・だけ・・・」



殴られた頬を押さえながらその場にへたり込みいじけだした銀時。


そんな恋人の情けない様に見兼ねた土方は、大きな溜め息と共に銀時の腕を取り起き上がらせながら口を開く。



「つぅかお前、さっきまで浴びるほど酒飲んでたじゃねぇか・・・普通なら程よく暖まってるはずだろ。」



すると銀時はさも当然のごとく訴え出した。



「バッカおめぇ、今日の気温氷点下何度だと思ってんだ!冷え性には堪えんだよ・・・酔いなんかあっという間に醒めちまうっての!」


「冷え性ぉ・・・!?・・・・お前そんな繊細だったか?」


「・・・・土方君・・・辞書で冷え性という言葉を引いてみようか・・・銀さんの記憶が間違ってなければ、『冷え性は繊細な人がなる病気です』なんて一っ・・・言も書いてなかったはずだから。」


「い、ぃぃいちいちうるせんだよっ!!冷え性くらい知ってる!!なんつーか・・・イメージだよイメージ!!冷え性は女性に多いって言うじゃねーか!!」


「だからってんな勝手なイメージ持たれて堪るかっ!大体!!女性に多い=繊細とか思ってんならオメェは馬鹿野郎だ。結構辛ぇんだぞ?炬燵あったってぬくいのなんかそんときだけだし・・・布団に入れば手足が冷え過ぎて寝つけねーし・・・外出たら余計冷えるから出かけんのだって最近は控えてたしな・・・」


「・・・ッッ・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・?なんだよ・・・急に黙って・・・・・」



冷え性の苦しみを熱く語っていた銀時だったが、急に大人しくなってしまった土方を不審に思い、顔の前で手の平を振ってみる。


すると土方は静かに話しかけてきた。



「・・・今日は・・・飲みに出たんだな・・・・・」


「・・・は?」


「外に出んの控えてたんだろ?」


「あ、、、いやそりゃぁ・・・まぁ・・・その・・・奢りだったしぃ・・・・・・それに・・・・・・ひ、久しぶりだったじゃねーか・・・・・最近おめぇ、仕事なかなか片付かなくて会えなかったしよぉ・・・」


「・・・っっ!!?(こ、コイツッッ!!!??狙ってやがんのかっ!?『微妙に顔赤らめてハニカむ』とかドツボじゃねーかっ!!明らかに後半が本音だろっ・・・;;だから寒ぃの我慢してまで飲みに付き合ったってのかよ・・・・・・妙な罪悪感沸き起こってんだけど、どうしてくれんだこれ・・・;;;)」



一瞬にして土方の目の色が変わったことに気付かない銀時は、己を誤魔化すかのように視線をあちこちにやっていた。


そんな銀時の仕草を見て、土方の中にまた言い知れぬ感情が芽生える。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい・・・」


「あ?・・・っぅお!?」



土方の手が不意に肩に掛けられたかと思うと、グイッと引き寄せられ銀時の体は土方の大きめの羽織の中にスッポリと納まった。突然のことにさすがの銀時も動揺を見せる。



「なっ!!?え?ちょ、おま、何!?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・ったな・・・・・・」


「あ・・・・・?」


「わ・・・・・・・・わる・・・かっ、たな・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・えーーーっと・・・・・・・
(なんだコイツーーーー!!!!なんでいきなり謝ってんだ!!?つか、耳真っ赤にしてまで馴れねぇ謝罪とかしやがって燃えんじゃねーかっ!!!え、まさかコイツ・・・俺が寒がってんのに責任感じてんのか・・・?だったらどんだけ真面目君なんだよ・・・可愛すぎてこっちが抱き締めてやりてぇよ!!ってあれ・・・なんで俺抱き締められてんだっけ・・・?;;)」


「あのー土方君・・・銀さん・・・もう大丈夫だから・・・なんか色んな意味で結構暖まったから・・・・・」


「何言ってんだ・・・?まだかなり冷えてんじゃねーか・・・」



そう言って抱き寄せる腕に力を込める。


そんな土方の行動に益々焦りを見せる銀時。



「いやいやいや;;そういう問題じゃなくぅっ!!なんつーの?いい年したおっさん2人が、こんな道端で密着し合うとかビジョン的にどうなのかという話であって・・・;;」



銀時の言うことは尤もだった。


そこは裏路地でも物陰でもなく、いつ人が通ってもおかしくない路上なのだ。



「どうせ夜中なんだから誰も通ったりしねーだろ。」


「ちょ;;さっきの可愛いデレ土方君はどこ行ったの!?なんでそんな冷静な訳??;;カムバック!!」


「誰が可愛いだ!!つかなんだデレ土方って!!俺はいつだって冷静沈着を念頭に置いてんだよっ!!」


「嘘付け!!四六時中瞳孔おっぴらきのチンピラ警官がどの面下げて言ってんだ・・・;;」


「これは生れ付きなんだよっ・・・」


「おい待て、それ益々質悪ィじゃねーかっ!!嫌だよ生まれたときから瞳孔開いてる赤ん坊とか!!・・・・・・・・・ああ・・・もういいからさ・・・じゃあせめて今のポジション、逆にしない?」



言いながら銀時は、今度は自分が抱き込む形になるように土方の体を抱き締め返す。



「ああっ!?ふざけんなっ!!それだけは譲れるかっ!!」



すると土方も負けじと自分の体を抱き締めようとする銀時の腕ごとガッシリと抱き込んだ。



「はぁっ!?ふざけんなはオメェのほうだろ!!馴れねぇことしやがって、こういうのは素直に銀さんに身を委ねればいいんだよ。」


「するかっ!!つか馴れてねぇとか勝手なこと言ってんじゃねー!!人の厚意無碍にしやがって!!・・・・・てめぇわかってんだろーな。今俺が本気出せばこの状態から服剥がすのだって容易いんだぞ・・・」


「・・・・・すんません、それだけは勘弁して;;」



この凍り付きそうな寒空の下で行為に及ばれたとなっては冷え性などと言っていられない。


それこそ確実に凍えて死に至る・・・・・というのはさすがに大袈裟かもしれないが過言ではないはず。



「・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・」



ようやく土方の腕の中で大人しくなった銀時。


しばらく続いた静寂を最初に破ったのは土方だった。



「悪ぃ・・・さっきは弾みでああ言っちまったが、そこまでするつもりなんか毛頭ねぇ・・・お前があんまり寒がるから・・・こうしてれば幾分かマシだろ?」


「あぁ・・・まぁな。・・・・・・・・・・・・・・・ありがとな・・・」


「おぅ・・・」




なんともぎこちない会話を交わす中、互いの温もりを確かに感じた・・・


                               そんな真冬のある夜のこと―――




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


というわけで、「銀さんが冷え性」という捏造ネタでした

終わり方がウ〇コで申し訳なく思います・・・

二人とも可愛いからこれほど書いていて楽しいバカポー
はないと思う・・・

つか、銀さんの格好を説明しきれず「いつも通りの格好」にまとめてしまった・・・
orz

半纏なんですけどね、かなり曖昧なんですが、アニ銀
37・38話で来ていた緑色の・・・あれは羽織りだろうか・・・半纏だろうか・・・マフラーはもちろん土方さんがあげた赤いマフラーです。←

余談ですが、現在柚浦の携帯の待ち受けは『煩悩が鐘で消えるかァァ己で制御しろ己で』ですwww


で、まだ入れたいセリフとかがあったのに入れられなかったのでまた懲りずにオマケなんかを書いてみたり・・・



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


おまけ―――






「つかオメェ、ホントあったけーのな。」


「ん、そうか?まぁ、この羽織り結構いい値したからな・・・」


「羽織りだけでここまでぬくくなるかぁ?・・・もしかして幼児体質?」


「・・・おい、喧嘩売ってんのか・・・」


「んなんじゃねーって♪にしても人は見た目によらねぇーな。泣く子も黙る鬼副長が、まさか幼児体質とは・・・」


「・・・・・やっぱテメェ喧嘩売ってんだろ・・・」


「あ、知ってる?手があったかい人は心が冷たいって、でもって手が冷たい人は心があったかいんだと♪本当なら可愛い土方君を銀さんが抱き締めるという彼氏の役目を断腸の思いで譲ってやるとか、かなり心があったかいと思わね?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・思わねぇ


「ぐぇっ!?まま待って!!ぐるしっ・・・;;ごめんて多串君!!だからその腕の力を緩めてお願いっ!!」


「多串じゃねぇ!!黙って聞いてりゃ勝手なことばっか言いやがって!!さっきテメェが恋人は労れとか言うからこうやって暖めてやってんじゃねーか!!」


「え~・・・どうせ暖めてくれるんならぁ、床の中のほうが「そうか・・・よっぽど川に投げ込まれたいんだな・・・」


「あれ?ひ、土方君・・・?なんか目ェ座っちゃってません?;;;そこは空気読んでツンデレらしく顔真っ赤にしちゃうとかさぁ、「うるせぇ。空気読めとかテメェにだけは言われたくねぇんだよ・・・安心しろ、ひと思いに殺ってやる・・・」


「ちょ、ヤバい字に変換されてるって!!;;とりあえず落ち着いてタイムマシンを探・・・・・・

ギャァァァァァァァァァァァァ・・・・・・」



-強制終了-




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


懲りずにウンコみたいなオチでホントすいません・・・;;orz

セリフだけって楽・・・←

やっぱり土方に抱き締められるのがどこか不服な銀さん。

結局土方を逆撫でしてしまいました;;

最後銀さんがどんな目にあったかというのはご想像にお任せしようかと・・・・・

余談ですが、冷え性って大変ですよね・・・

柚浦も冷え性なのです。。。

今回の話は柚浦の叫びも含まれています・・・



お粗末さまでしたm(__)m


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プロフィール

HN:
柚浦満月
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/05/17
職業:
専門学生
趣味:
PC/お菓子作り/妄想・・・orz
自己紹介:
まとめて記事に記してます。。。

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